Xplorで丸1日遊び、翌日いよいよキューバに向け出発しました。
メキシコとキューバの往復はANAマイルで予約できる航空会社がなかったので、interjetというメキシコの会社にしました。
公式サイトから割引運賃で予約しましたが、二人で約200ドルでした。
カンクン国際空港から離陸するとすぐに、カンクンのホテルゾーンとカリビアンブルーの海が見えました。カンクンはビーチ沿いに10kmくらいホテルが続いてます。
カンクンからハバナまでは1時間ちょっと。高度が下がってきてキューバの風景が見えてきました。
キューバ到着
キューバの首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港に到着。ターミナルビルは、なかなか独特な形と色です。
キューバに入国するときは、パスポート以外にツーリストカードと海外旅行保険の英文証明書が必要です。
ツーリストカードはキューバ大使館領事部で発行してくれるので、赤羽橋のキューバ大使館領事部に行くか、郵送で申請します。直接窓口に行けば1人2100円ですが、本人じゃないと追加で3500円かかるそうで、かみさんの分も一緒に申請しましたが、追加料金が取られました。
外貨が欲しいのか、なかなかアコギな国です。
海外旅行保険(ゴールドカードに付帯の保険)の証明書も発行してもらって持ってましたが、ノーチェックでした。
無事キューバに入国し、ターミナル出口を出たところの両替所で両替しました。
なぜかアメリカドルだけ両替手数料が10%も取られるそうなので、ペキシコペソからCUC(クック)に両替しました。
キューバには2つの通貨があり、外国人が使う通貨がCUCです。CUCはドルに連動しているので、1CUC=約110円です。キューバ人が使う通貨がCUP(ペソクバーノ)で、1CUCは24CUPに両替できます。ということは1CUPは約5円ということです。
お店でクレジットカードは基本使えないと思っておいた方が無難です。
あいにくコスメルで財布を盗まれたせいで、クレジットカードは1枚もなく、現金も少ない状態でした。クレジットカードがあればATMでキャッシングもできます。
両替してタクシーでハバナ市内に向かいました。タクシーは固定料金で30CUC(約3000円)です。スーツケースを持ってローカルバスに乗りたくありませんが、バスなら市内まで1CUP(約5円)で行けるそうです。やっぱりアコギな国です。
テレビで見たとおり、クラシックなアメ車が現役でいっぱい走ってます。派手な色のオープンカーは観光タクシーです。
それよりすごいのが排気ガスの臭いで、15年前の北京よりひどかったです。車は多くないけど、古い車ばっかりで規制もできないので仕方ないんでしょうね。
今回せっかくキューバに来たので、どこでも泊まれるホテルではなく、世界遺産のハバナ旧市街にあるCASA(民泊)に泊まってみました。
予約はCASAの数が多いこのサイトからしました。
https://www.mycasaparticular.com/en/
CASAにもランクがありますが、部屋に専用シャワーが付いてるタイプで1泊5000円くらいからあります。
どうしてもホテルに泊まりたい場合は、旧市街にも老舗ホテルがありますが、1泊4万くらいします。
CASAの部屋はこんな感じ。
シングルベッドのツインルームで、ちゃんとベッドメイキングもされてて、冷蔵庫にはビールも冷やしてありました。当然有料です。シャワーとエアコンも付いてるし寝る分には十分です。
リビングも使えます。なぜかアメリカのケーブルテレビを観てました。どういう仕組みか分かりませんが、距離的にフロリダが近いので見れているんだと思います。
ちなみにキューバはスペイン語ですが、オーナーは英語が少し話せました。
ハバナ旧市街は結構広くて、中心部は観光客が多いので綺麗に整備されてますが、南の方は現地の人が多く、生活感が結構ありました。
基本的に建物は古く、崩壊してるところもありました。野良犬がうろうろ歩いてて、夜はゲームのバイオハザードみたいな感じ。はっきり言って怖いです。
夕食のためCASAから5分くらいのところにある広場に行ってみました。
最初は下の照明の点いたレストランに行ったら、満席で入れませんでした。
広場でレストランの客引きに呼ばれて入ったのがこの店です。テラス席でキューバ最初の食事を食べました。
本場のモヒートで乾杯!料理の味は忘れましたが、悪い印象は残ってないです。
もちろん観光客向けのお店です。モヒートは5CUC(550円)。
食後、夜の旧市街を少し散策しました。街灯があまりない通りも多いので、観光客が多そうなオビスポ
夜でも目立つピンクのホテル Ambos Mundos。アーネスト・ヘミングウェイが使用していた511号室は今も当時のままの保存されていて、宿泊客なら無料で観れるようです。
ハバナ観光
翌日、オープントップバスでハバナをぐるっと観て周りました。
バス乗り場は中央公園の西側にあります。
中央公園周辺が一番綺麗な街並みに見えました。旧国会議事堂(カピトリオ)はワシントンの議事堂がモデル。
20分くらいで革命広場に到着。
テレビでよく観るビル壁アート。ご存知、チェ・ゲバラとカストロです。
ちなみにチェは名前ではなくスペイン語で「やぁ」という意味で、ゲバラがよく使っていたから付いたあだ名だそうです。本名はエルネスト・ゲバラです。
メキシコで医師をしていたゲバラが、カストロに誘われてキューバ革命に参加し、革命家になるって凄い時代だったんだなと思いました。
ゲバラが広島に来たとき、「なぜ日本人はアメリカに対して原爆投下の責任を問わないのか」と聞いたそうですが、いろんなところに米軍基地がある日本のこともアメリカの傀儡に見えていたんでしょうね。
海辺の道にも古い建物が続いてました。岬には要塞も見えます。(バスのコースにはないので、後でタクシーで行きました。)
道に戦車が飾られていました。大砲なら昔の遺物って感じで絵になるけど、戦車はまだちょっと生々しい気が。
中央公園の近くにクラシックタクシーの溜まり場がありました。
かみさんがピンクのオープンタクシーを気に入ったので乗ることに。料金は交渉です。事前にネットで調べた限り30CUCくらいからが相場のようでした。
海底トンネルを抜けた先のモロ要塞に行ってきました。観光している15分くらいの間待っててもらいました。観光バスの運ちゃんと談笑してたので、よく来るんでしょうね。
運転してる気分で記念撮影。帽子はタクシー運ちゃんが貸してくれました。
モロ要塞はカリブ海最強の砦といわれ、海賊の襲撃からハバナの街を守っていたそうです。
要塞内部は、コロンブスの旅の軌跡や歴史などを展示する博物館になっていますが、運ちゃんを待たせてるので入りませんでした。
要塞から見た旧市街。天気が良ければ絶景でしょうね。
キューバは社会主義国なので学校も病院も無料ですが、平均月収は約30ドルと発表されています。街中では食料の配給所も見かけました。職業によって給料の高い低いはありますが、タクシーの運転手は平均月収を1回の観光客相手に儲けてます。高額納税をしているのかもしれませんが、現金払いで領収書も出さないのでどうなんでしょうね。
街に戻り食事タイム。キューバはロブスターが安くておいしいということで、ロブスターを出す店を探して行ってきました。
階段を上がった2Fにあります。屋上テラス席もありました。
中央の皿がロブスター。身も大きくておいしかったです。
オビスポ通りの入り口にあるFloriditaにも行ってみました。
ヘミングウェイがよく飲みに来てたことで有名なBARですが、席は全部埋まってるのに、観光客がどんどん入ってくるので、残念ながら飲めませんでした。
カウンターにはヘミングウェイの銅像が鎮座してます。
オビスポ通りを散策。通りを歩いてると、店から陽気な音楽が聞こえてきて、つい聞き入ってしまいます。路面店で昼間っから音楽を聴きながらカクテルを飲んでる人が多いです。
車止めですが、よく見ると昔の大砲が突き刺さってます。
この行列はETECSA(たぶんキューバのNTT)でWiFiのプリペイドカードを買う人たちです。
キューバでは日本のレンタルWiFiが使えません。(今は使える会社もあるかもしれません)
そのためキューバに着いた途端に、ネットから隔離された環境になります。普通の海外旅行先ならレンタルWiFiも使えるし、空港でSIMカードがいっぱい売ってるので、ネットが使えないということはまずありません。
見知らぬ土地でGoogleマップや、検索が使えないという不安はかなりあります。
さすがに地図なしはヤバイと思ったので、事前に「maps.me」というアプリを入れておきました。これは地図を事前にダウンロードしておけば、オフラインでも現在地が分かる優れものです。さらに行きたい場所にピンを登録しておけば、地図を見ながら効率よく観光できます。
ちなみにWiFiのカードはこれです。
このカードは2CUC(約220円)で、1時間ネットに接続できます。アクセスポイントは公園やホテルにあります。ちなみに空港の出発ロビーでも接続できたので、1枚カードを残しておくと空港で暇つぶしができます。ラウンジもないので。
ETECSAの中に小さなインターネットカフェもありました。
オビスポ通りの海側にあるフエルサ要塞に行ってみました。ハバナ湾の入口にある4つの要塞の1つです。ちなみに要塞群も世界遺産。
中は博物館になってます。大きな帆船の模型や本物の舵とかがあります。
散策に疲れたら、中央公園の横にあるGran Hotel Manzana Kempinskiの屋上のプールバーでモヒートを飲んで休憩できます。泊まってなくてもエレベータで屋上に直行できます。
奇抜なデザインのアメ車。車名は分かりません。
この建物の壁にゲバラのアートが描かれてます。真ん中あたり。
あまり知られていないのか人通りも少ないので、一緒に自撮りもできます。
場所はここ。ハバナクラブ博物館まで行って、道を渡った海側の建物です。
こちらがハバナクラブ博物館。時間がなくて中は見てません。
ハバナクラブ博物館から海沿いの道を南に行くと、サン ホセ民芸品市場があります。お土産はここで何でも揃います。両替所もありました。結構広いです。
お土産にゲバラTシャツ、葉巻、木のカラクリ箱、絵などを購入。(財布があればもっと買えたのに・・・)
場所は旧市街の南端なので、オビスポ通りから1kmくらいあります。
民芸品市場の近くにあった現地の人が食べる店に入ってみました。
メニューはスペイン語だけ。現地通貨でした。ハンバーガーは20CUP(100円)、コーヒーは1CUP(5円)。ジュースは値段が書いてないので不明。味は普通に食べれました。
カピトリオに別れを告げ空港へ。
キューバからヒューストンへの便がないので、メキシコシティに寄る旅程です。
次はメキシコシティ編です。